新生活を始める

(体験談)はじめて働く人に伝えたい企業の闇

ピカピカのいちねんせい

 

ブラック企業という言葉が一般化している日本。

ボンバが働き始めたころには、そんな言葉は聞いたことがなかった。

さかのぼること数十年前、ボンバが初めて働きだしたころの話をしたいと思う。

ちなみに、大学1年から就活を始めるまできっちり続けたバイト先だ。

続かなかったバイトではないので、そこは誤解なきよう。

 

忙しい人もいると思うので、簡潔に内容を書くと、会社は信頼するな。自分の身は自分で守れ

 

いってみよう

 

はじめてのアルバイト

大学1年の時に、進学費用を貯めるためアルバイトをすることになった。

ハローワークは正社員が行くところだと思ってたし、当時はネットで応募するなんてあんまり聞かないレベルだった。

何から始めていいのか全く分からず、自分が何かをすることでお金がもらえるなんてスゲェとさえ思っていた。

 

とりあえず、知人の紹介で某外食チェーン店で働くことになった。

毎日毎日行列ができていて、地元じゃ負け知らずな所だった。

客としても利用したことがあるし、店員があわただしく働いていたことが印象に残っていた。

自分もその中の一人として働くと思うと、不安はんぶん、期待はんぶんな気持ちだった。

 

はじめての上司

アルバイトを始めるにあたって、面接を受けなくてはならない。

営業時間終了後に来てくれとのことだったので、22時の暗闇の中、スーツで臨んだことをいまだに覚えている。

 

店に入って感じた違和感。

賑やかなBGMも切られており、店員の掃除をする音だけが耳に入ってくる。

さっきまで客がいたのだろう、店の中はまだ暖かかった。

店員
店員
奥へどうぞ

案内されたのは、客席のいちばん奥。

ボンバ
ボンバ
え?こんなところで面接するのか?

と内心思ったが、口には出せなかった。

裏口から出てきたのは、ドドリアだった。

ボンバもなかなか大柄な体系をしているが、ドドリアはそれ以上だった。

ドドリア
ドドリア
話は聞いているよ。ボンバくんだったね。店長のドドリアです

ドドリアは、優しく微笑んでくれた。

当時のボンバは、その笑顔に騙されていた。

 

本性がやっぱりドドリアだということに気づくのは、少したってからだった。

 

はじめてのにんげんかんけい

大学生というのは、とても中途半端な立ち位置だと思った。

早い人は、高校生で働く人もいるし、たいていはフリーターかパートだ。

なので、大学生はちょうど間に挟まれた年齢になる。

ボンバが働き始めたバイト先も、8人のパート、2人の大学生(知人とボンバ)、3人の高校生で回していた。

 

中にはお局とよばれる、実質的なボスみたいな人もいた。

これは不思議な話で、店長や正社員よりもボスの方が力関係では上だったりする

ここ、テストに出ます。

 

なぜなら、店長や正社員は結構な頻度で異動があり、その店から離れなくてはならない

普通の会社なら、どこへ行っても同じようなシステムを組み込むのだけれど、店独自のルールがあったりする。

それをすべて把握しているのは、ボスである。

つまり、ボスのやり方がその店のルールであり、ルールを作るボスは…?

そう、偉いのである。

 

客目線では誰がボスなのかわかりにくいのだけれど、働き始めるとわかる。

そして、いくら店長や社員から気に入られようと、ボスに嫌われると全て終わるのである。

時給700円のパートのおばちゃんが、月給20万の正社員より偉そうにふるまっている。

これは、外食産業ではめずらしいことではなく、むしろ一般的なことなので、覚えておいてほしい。

 

はじめてのおしごと

自慢ではないが、ボンバは進学校を出ていた。

文章がへたすぎるのもあるし、アフロすぎるのもあるので、そうは見えないかもしれないが…

人から教えてもらうのは慣れているし、成績もかなり良い方ではあった。

あるていど教えてもらえれば、なんでもこなせる自信があった。

そう、あったのだ。

 

勉強と仕事では、決定的に違うところがある。

勉強は、先生が知識を教えてくれる。先生は教えるのが仕事だから

これが勉強。

 

仕事では、全く違う。

仕事は、先輩が知識を教えてくれる。でも、先輩が教えるのは仕事で使えるようにするため

仕事は利益を出してナンボの世界。売り上げをあげることが最優先なのである。

なので、どういったことがおきるかというと……

 

先輩
先輩
おいボンバ!そこの皿洗っておいてくれ!
ボンバ
ボンバ
はい、このシンクの中の物全部いいんですか?
先輩
先輩
いいに決まってんだろ!早く洗え!

ー数分後ー

別の先輩
別の先輩
ボンバ!その皿はその洗剤で洗ったらダメだぞ!勝手になにしてんだ!
ボンバ
ボンバ
え?この洗剤が出してありましたので…
先輩
先輩
この棚にあるやつで洗うんだよ!わかれよそれくらい!

 

こういった理不尽極まりないできごとに遭遇する。

進学校に行ってたのに、全く使えないヤツだなwと言われたのは未だに根に持っている。

当時のボンバは素直なアフロだったので、すみませんと謝れたが、今では無理だなと思う←

 

はじめての後輩

ちょっと話は脱線するが、先輩目線でなぜこうなるかも書いておきたいと思う。

数年たって気づいた点でもある。

 

本来なら、こういうことがないように、会社が掲示をしたりするのが当然である。

会社がきちんとしたシステムを作っていれば、正社員である店長などがそれを行うのが義務である。

だけど、店長や社員は日々の業務で忙しすぎて、そこまで手が回っていない。

それに、会社からの異動指示がある

それも、急にだ。

いくら必死に店を良くしたところで、自分の店が誰かの手に渡るのだ。

それなら、別に良くしようとも思わない。だって日々の業務で手一杯なんだから。

 

売上をクソほどあげたところで、給料にも影響がないし、あったとしても少しボーナスをもらえるくらいだ。

勝手にいろいろとルールを変えて、ボスから目を付けられても困る。

ボスは年のためか、頭が固くなっており、自分のやり方が正しいと信じて疑わないので、変化を恐れる。

なので、ボスは社員と衝突するものなのだ。

ここだけの話だと思うだろう?だいたいこんなもんだ。

 

はじめてのりふじん

さっきも言っただろう!これはこうだと何回言わせるんだ!?

なんだそのやり方は!?誰から教えてもらった!?店長!?店長は間違ってるんだよ!こうしろっていっただろう!?

あんた、そのやり方は間違ってるよ!効率よくできないのか!?

 

1人1人言うことが違う

ボンバは遠い目をした。

そして、小学校の遠足を思い出した。

みんな、山に登るという明確な目標があったのに。

もくもくと山に向かう人。遊び始める人。寂しくて泣きだす人。歌う人。すでにお菓子を食べてる人。

いろいろいたなぁって……

そして、先生は言うんだ。

先生
先生
もう!山に登るって言ってるでしょ!?

大人になっても同じ。

みんなが一つのことをやるのなんて、難しいんだよね。

会社は利益を上げさせるのが目標なんだし、現場はもちろん利益を上げるのが目標。

普通はそこで終わると思うじゃない?

 

でもね、もっと上の社長だったり、役員だったりが言うんだよ。

クソ経営者
クソ経営者
現状のままじゃだめだ!もっと売り上げをあげるために何かをしないといけない!

 

そうして、謎の言葉を暗唱させたり、人罪(じんざい)になってはいけない。とかいう意味不明なポスター貼ったり、お元気様です!なんて挨拶を流行らそうとしたりする。

バックヤードに入る時に頭を下げるとかも意味不明。

通路狭いんだから、そこで立ち止まるなよと。邪魔なんだよと思うお客様もいただろう。

そんな意味不明な会社の多いこと多いこと

ただでさえ忙しいのに、意味不明なことをさせられる時給700円の人達。

 

会社から言われたからと、意味不明なルールを押し付けようとする月給20万の正社員。

なんでそんな面倒なことするのよ!と、怒鳴り散らす時給700円。

謝りたおす月給20万。

あきれる大学生。

これが小売りをするなという理由だ。

正直、すぐに辞めても同情できる。根性がないとかそういう話じゃない。それが普通になってる社会が頭おかしい

 

はじめてのきゅうりょう

理不尽の洗礼を受けたボンバは、初日にしてへろへろだった。

そりゃあもう、へろへろくんよりもへろへろだった。

仕事が終わり、私服に着替えた時にドドリアから呼ばれた。

ドドリア
ドドリア
今日の仕事は大変だっただろう。やっていけそう?
ボンバ
ボンバ
あ、はい。知人の顔もありますし、頑張ろうと思ってます!
ドドリア
ドドリア
そうかそうか!じゃあ、これ、あげる

 

そういって、手渡されたのは1000円

ボンバ
ボンバ
え?これなんですか!?
ドドリア
ドドリア
これは、ボクからの初任給だよ。頑張ってくれたからね。

これは本当にうれしかった。

自分の手で稼いだお金。

親に頼らずとも、自分の力でお金を手にできた。

この喜びは一生忘れない!

何を買おうか……親に何かプレゼントを……?いや、1000円だしな……。

 

そう思ったが、初任給は、自販機のコーヒーに消えた。

 

そして、当時のボンバは知らなかった。

これが大槻班長ばりの伏線だということに。

 

はじめてのやみ

ボンバが働きはじめて、1カ月が経とうとしていた。

そして、はじめての会社からの給料……!

 

43000円!!!

 

ありがてぇ!!諭吉…ッ!!!どれだけ会いたかったか……!ちくしょう!待ってた……

 

そして、学費への返済分を親に渡し、自分のお小遣い帳に記入するときに、違和感を感じた。

 

 

あれ?

 

なんか

 

思ったより少なくないか?

 

ボンバは仕事熱心だったので、社員と同じように朝から出勤し、夜の掃除まで付き合った。

もちろん、タイムカードもきちんと押した。

時間も手帳にちゃんと書いてる……。

22時以降は深夜手当で1.25倍つくはずだ。

 

おかしい

 

親に相談した。

手帳を見せて、計算式も見せた。

5000円ほどが入っていない計算だった。

大学生にとっての5000円は大きすぎる。だって、1日労働とほとんど変わらない金額なのだから。

 

会社に親もついてきてもらった。1人だったらうやむやにされそうだと思ったからだ。

ドドリア
ドドリア
あれ?どうしたのボンバくん?今日はお母さんも一緒かい?どうもお母さんこんにちは。ボンバくんは一生懸命がんばってくれてますよ!

ほがらかな顔をして挨拶するドドリア。

母
いつもボンバがお世話になっております。今日は給料のことでお伺いしたいことがありまして……

一瞬だけドドリアの眉が動いた。

事務所に通してもらった。

事務所あったんならそこで面接しろや!と思ったのはナイショだ。

 

結論から言うと、ドドリアは残業時間を調節していた。

22時過ぎてまで掃除を手伝っていたのに、22時でタイムカードを押していたように改ざんしたのだ。

 

そして、これは後から知ったことだが、ボンバのように自分の労働時間をメモしている人は少ないということにも驚いた。

ドドリアはうやむやにしたがっていたが、残業代分をドドリアが負担したのだろう。

即金で残業代分をくれた。

会社に訴えられるよりはマシだと判断したのだろう。

 

そうなると、あの1000円も全く嬉しくなくなる。

どんな意図があって1000円をくれたのか不明だが、労働時間を改ざんした事実だけは一生消えない。

 

いい大人が、大学生をだまして恥ずかしくないのだろうか。

誰も言ってこないことをいいことに、タダ働きさせていいのだろうか。

 

さいごに

額面だけで納得して受け取ってはいけない。

 

あなたのもらっている給料はただしい給料ですか?

差し引かれているものはありませんか?

●●会費とか意味不明なものは入ってませんか?

 

社会保険料とか意味不明なものは入ってませんか?

住民税とかいう意味不明なものは入ってませんか?

意味不明に徴収されたものが、何に使われているのか知っていますか?

 

知らないのなら、他の記事を見てみてもいいかもしれませんね。

アシタノワ●イ、執筆者はボンバでした(はぁと

 

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